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アットホームすぎるマダム・ヤンの店! 韓国・ソウル「한일수퍼(ハンイルスーパー)」

16/10/09


本日は韓国ではハングルの元となる訓民正音を世宗(セジョン)が発明し公布したことを記念する「ハングルの日」だとか。
この夏、家族旅行で訪れた韓国・ソウルでアットホームすぎるお店を訪ねることができましたが、忙しさにかまけ、報告の機会を失っておりました。。。
というわけで、いつもは日本のスーパーにこだわっている私の、超特別編で『韓国のスーパーについて』のレポートです。
皆さまもソウルに行くことがあればお買い物にどうぞ。


【地元民の井戸端会議場 超ローカルスーパー in ソウル】

創業55年、ソウル駅近くでの営業は8年目という個人スーパー「ハンイルスーパー(한일수퍼)」。※このハンイルに特に意味はないそうです
元気で優しいお母さんみたいな店主・ヤン・チォック(양치옥)さんが親の代から営んでいる、こじんまりとしながらも、生活用品から食料品まで、必要なものがぎゅうぎゅう詰めに揃っている、とても楽しいお店。
私が行った夜遅い時間でも、ソウルマダムがノーメイクのサンダル姿で来店し、ヤンさんと何やら親しげに談笑していらっしゃいました。小さなお店ではありますが、近所の住民にとってなくてはならない存在であることが感じられます。
その代わり、日本人旅行者にとっては入りにくい雰囲気もあるかもしれないのですが…。

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「한일수퍼(ハンイルスーパー)」
住所:Seoul Yongsan-gu Duteob Bawiro 1 gil 19
営業時間:8 am 〜10 pm
定休日:不定休

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生鮮品の扱いはありませんが、お土産探しの時間がない時、商品の全てが見渡せるこのサイズ感は笑ってしまうぐらい効率的。
一歩踏み出せば、すべての商品に手が届きます。


でも安心してください! 入り易くなる合言葉をお知らせします。
それは「Yoshimi Sugawara」←私の名前です。
じつはこの店のオーナー・ヤンさんは、私の友人のお母さん。
ヤンさんの娘さんは、私がアメリカに住んでいた時に知り合った素敵な女性で、17年来の友人なのです。
今は韓国でロシア語の通訳をしているという彼女を訪ねるのが韓国旅行の一つの目的でしたが、なんと実家が食料品店だと初めて知った夜、そのままママの店へ突撃取材!
たっぷりお買い物させていただきました。

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なぜか巨大な韓国チェーンスーパー「LOTTE mart」の袋に購入商品を入れてくれているのが見えていますが、きっと多分絶対、この店とは無関係です。左が店主のヤンさん、マダム・ヤン。右が私。

【やっぱりスーパーは“ご当地食”の楽園】

では、ここからは韓国定番商品をご紹介。
今回は韓国のメーカーへの取材はできておりませんので、写真とお店で得た情報のみで構成されています。
どうぞサクサクッと、ソウルの雰囲気をお楽しみください。


《牛乳かけておいしさ倍増、パッピンス》

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『ミョンガ パッピンス(팥빙수 )/ロッテ』2000₩

パッピンスは「かき氷」のこと。
ロッテ・名家のかき氷、といったところでしょうか。

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韓国のカップアイスはほとんどは、スプーンが蓋の中に仕込まれています。

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なんとヤンさん、「こうすると美味しいのよ!」とソウル定番の食べ方を教えてくれました。
あずき氷のようなパッピンスに牛乳をドボドボドボッ!
日本で定番の練乳がけよりもさっぱり食べられて、暑いソウルの夏にぴったりの味。
もちろん、牛乳も売ってますよ♪


《韓国でも「月にはウサギ」と知る、超キュートなパン》

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『満月ケーキ(보름달)/サンリプ』1000₩

もう、ウサギがとてつもなく可愛すぎる。
丸くてフワフワなスポンジケーキの間に甘酸っぱいクリームをサンド。


《国民が長く愛する菓子メーカー、ヘテ社の魅力》

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『ヨンヤンケン(연양갱)/ヘテ』900 ₩

超有名菓子メーカー・ヘテの「元祖 練羊羹」。(じつは裏面には漢字で「練羊羹」って書いてあるので読めます)
70年前から続く味で、日本で例えるなら「森永のミルクキャラメル」ぐらいの国民的大定番商品。
なぜかタウリン116mg配合。
目の輝きと甘味が欲しい時にどうぞ。


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『ハニーバターチップス(허니버터칩 )/ヘテ』1500₩

2014年ごろに大ヒットし定番となった、「甘塩っぱ味」に芳醇なバターの香りで止まらないポテチ。
今もめっちゃ流行っています。
日本のカルビーと業務提携してます。


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『クウンカムジャ(구운감자 )/ヘテ』800₩

プリッツ的な「焼きじゃが芋」という意味の商品名。
甘さを感じる芋に塩っぱさが後を引く、これまた甘塩っぱいタイプ。
表書きに「ポキッ! 音が小気味良い!」というキャッチコピーがあるように、ポリポリ歯ごたえ良いスナック菓子です。


《体にやさしい韓国飲料 vs. パンチ力全開の伝統食》

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『シッケ(식혜) /ビラク』800₩

シッケは伝統的なもち米と麦芽粉で作る発酵飲料で、日本の甘酒に似ていると言われています。
キンキンに冷やして飲むのが正解で、辛い韓国料理と一緒にいただくと、スッと辛さが引いていくよう。
甘酒よりずっとサラサラとしていて、水のように軽やか。なんとも体にも舌にも優しい味。

一方、刺激的な商品は・・・
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『ポンテギ(번데기 )/シンヒョソン』2000₩

韓国屋台の味、蚕のさなぎの味付け煮が、いつでもどこでも食べられる缶詰に〜。
匂いが独特と言われますが、ごめんなさーい、怖くてまだ味見ができておりません・・・。
いずれまた中身写真とともに(不要?)お知らせいたしまする。
養蚕が盛んだった日本の長野県、岐阜県あたりにも蚕のさなぎの佃煮あります。
その名も「絹の味」。確かにそれも香りが・・・。

しかし翻訳してくれてる人から「ポンテギ70%ってどうゆう意味?」と逆に質問寄せられました。
え〜〜〜っと、多分容量について煮汁が30%ではないかと。(イナゴ30%とかいうことではないことを願う)


《韓国に住む日本人へのお土産はカレールー?》

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『オットギカレー(ミディアム)/オットギ』2800 won

若干辛い味、とキャッチコピー。
韓国旅行中、何度も体験し身にしみた、店員さんの「少し辛い」は日本人には「かなり辛い」。
でも、これは珍しく本当に若干辛い程度。
実は「韓国に住む日本人への日本土産はカレールー」というのが韓国通の間では知られた事実とか。
ということは、韓国製のカレールーがないのか、はたまた味が違うのか?
実際に韓国で売られていたのはこの韓国産カレールー。
つくってみたところ、フレーク状で香りが薬膳っぽいため、食べなれた日本のカレーとは風味が違います。
メーカーのオットギは、インスタントラーメン、ごま油、調味料、ワカメなどの乾物、レトルト食品などで有名な大手食品会社。


《食品以外もイカしてます!魅惑の韓国生活雑貨》

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『パンチッゴリ( 반짇고리)』1000₩

水森亜土風なイラストがなんともキュートなパッケージ。
中身を見てすぐにわかった、これは「携帯用ソーイングセット」。
各色の糸を織るようにしてストックする発想、初めて見ました!
バッグの中にソーイングセットがあると「助かったぁ」と思うことが、人生には3〜4回あるものです。
ぜひ、ご準備を。


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『霊芝 歯磨きペースト(영지고 치약)/LG』2000₩

いかにも効能がありそうな、「猿の腰掛」とも呼ばれる霊芝入り歯磨き粉。
でもちょっと待って。間違いなく、韓国家電のトップ「LG」のコーポレートマークそのものが使われています。
もしや電気仕掛けなのか?
国内ではこんな雑貨もつくっているLG。
じつはその沿革を知れば納得なのです。
「第二次大戦後は、化粧品クリームの販売を行い釜山で化粧品クリームの生産を始めた。その後、1947年に「楽喜化学工業所」(現、LG化学)を創立し化粧品クリームを入れる容器を開発しプラスチックの生産を開始した。」(韓国経済学.comのサイトより抜粋)


【韓国人が愛してやまない“バナナ味”いろいろ】
ソウル市内の小売店をいろいろ見て歩くと、目に飛び込んでくる바나나(バナナ)の文字。

ハンイルスーパーで見つけたバナナ味はこちら!
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『バナナウユ(바나나우유)/ピングレ』 1300₩
韓国のロングセラー飲料、バナナ牛乳。写真はライトタイプ。

そして、大手スーパーの「チョコパイ特設売り場」も바나나(バナナ)推しが強い!!!
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事情通によると、全体的に韓国の方々は「芋とバナナがお好みの味」とのこと。
もしかしたら辛い味に対する反動なのか?
これが結構、甘いんです〜〜〜〜。


と、すっかりパッピンスなども暑い夏が終わってしまい、品揃え的に変わってきてしまっているかもしれませんが、冬は冬できっと楽しい韓国ご当地食を掘り出せるはずです。
(ちなみに美味しいマシーンドリップコーヒーの販売もあります!)
ぜひ、お母さんみたいなマダム・ヤンのお人柄と、まるで韓国ドラマに出てくるような細い坂道の風景をご堪能くださいね♪


※価格は取材時のハンイルスーパーでの価格で単位は韓国ウォン。
※韓国語翻訳と韓国事情:植村明美←私の実姉。お姉様、カムサハムニダー♪

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プロフィール

スーパーマーケット研究家・菅原佳己

Author:スーパーマーケット研究家・菅原佳己
(すがわら よしみ)

'65年東京生まれ、名古屋在住。一女の母。
幼少のころから地元スーパーで買い物し、小5のときにはフケ顔とこなれた買い方で店員から「奥さん」と呼ばれる。学生時代は写真を学び、卒業後は「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」などの放送作家を経て、結婚。主婦となりサラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を始める。途中、女性誌編集部で働きながら出産、子育てに奮闘。2008年に夫の転勤で再び名古屋へ転居し専業主婦に。この時のあり余るエネルギーと時間を秘蔵コレクションであるご当地おかずの整理、執筆にあて、2012年「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」(講談社)を出版。以後、ご当地スーパーブームの火付け役として、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載も多数。2014年7月、続編となる新刊「日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見〜つけた!」を上梓。






仕事のご依頼は下記メールまでお願いいたします。
japan_4_seasons@yahoo.co.jp



[現在の活動]
朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中
●雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」連載中
中日新聞プラス「日本全国ご当地スーパー探訪記」連載中
『レタスクラブニュース連載開始

〈イベント情報〉


[主な出演・掲載]
●TBS「マツコの知らない世界」
●テレビ朝日「SmaSTATION!!」
●TBS「あさチャン!」
●中京テレビ「キャッチ!」
●東海テレビ「スイッチ!」
など




著書新刊です



著書です




雑誌「LDK」好評連載中です



私の名前もちょっと登場してます
大竹俊之さん著/「なごやじまん」



雑誌「CHANTO」8月号にて ご当地な時短メニューをご提案



文芸誌『群像』にて「私のベスト3」発表中



特集『自由に生き、楽しく働き。』
「好きが仕事になる人、趣味で終わる人」というテーマで、主婦からスーパーマーケット研究家になった経緯などのインタビュー記事



今号に寄稿してます!



〜夏休みの旅行や出張にも使える!〜
47都道府県よしもと〝住みます芸人〟present
意外と知られていないけど
『絶対に喜ばれる 手みやげ全国47選』



連載あり



全国のご当地スーパー食品掲載多数




ご当地スーパー東海エリアの保存版!








これからの出演、掲載等はこちら!
   ↓
9月3日(日)「車あるんですけど・・・?」(テレビ東京18:00〜)


〈イベント情報〉

朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中連載中


●毎月28日発売 雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」を連載中

中日新聞プラス「日本全国ご当地スーパー探訪記」連載開始

『レタスクラブニュース連載開始


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