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実験結果発表です!『ふところ餅&高知おでん』イベント 

3月3日(土)『ふところ餅を懐で温めつつ、高知おでんをつまむ会』を開催。
世界初の実験「ふところ餅は懐の温かさで本当に軟らかくなるのか?」の結果にはみんなびっくり!
実験結果のほか、名古屋の高知めしスポット「実家カフェ山田」特製の“室戸風おでん”や、岐阜羽島のご当地パン「みそぎパン」の登場など、魅惑のご当地食とイベントの様子をお伝えします。
写真は参加者の皆さんとの記念撮影の様子。寒い中にも関わらず、お子さんを含めて18名のご参加に感謝です。
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<本当に懐の温もり程度で餅は軟らかくなるのか?>協力:櫻米軒

まずはこのイベント開催までの経緯と、ご協力いただいた皆さんのご紹介。

連載中の朝日新聞の記事(2018.1.21号)で、愛知県知多市のふところ餅を取り上げました。

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ふところ餅は知多に伝わる郷土菓子で、複数の和菓子屋さんで今もなおつくり続け、しかも地域ではスーパーに並ぶほどポピュラーな存在の「ふところ餅」。その名の由来を地元で聞くと「昔は硬くなった餅をふところに入れて温め軟らかくしたから」という答えが返ってきます。
「本当に懐の温かさだけで餅が軟らかくなんてなるの?」そんな疑念が取材しながらずっとモヤモヤと頭と心の中に。

取材先である知多の老舗和菓子店「櫻米軒(おうべいけん)」の若女将・橋本裕子さんに「本当に懐でふところ餅が軟らかくなるのか実験してみたい」と伝えたところ、ご協力を快諾いただいたわけです。
「私もお客様にふところ餅の名前の由来をお話しするだけで、実際にやったことがないので興味がある」と若女将。そして、「わかりました。うちの餅は軟らかさが自慢ですけど、実験用の硬い餅、おつくりしましょう」と!

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「櫻米軒」
〒470-3321 愛知県知多郡南知多町内海中浜田26−1
電話: 0569-62-0243

(左上)『櫻米軒』は知多銘菓「波まくら」が看板商品の江戸時代末期から続く老舗和菓子店。(左中)店内では全て手作業で「波まくら」がつくられています。橋本裕子さんは現5代目社長の息子の妻。つまり若女将。(右上)「波まくら」は米粉と砂糖を練った郷土菓子「生せんべい」を皮に自家製餡をふわりと包んだ柔らか〜いお菓子。
(左下)白い細かい砂が美しい内海の海岸に近いため、その砂を使ったペットボトル砂時計を無料でつくらせてもらえます。夏休みの自由研究に最適!(右下)カルフォルにニアの風を感じそうな、内海の砂と内海の写真フレームがセットになったお土産品。



<高知の室戸おでん、つくっちゃる!>by 実家カフェ山田

そしてイベント会場のこと。

友人のFBで毎度「ただいまー」と帰っている(来店する)気になる店が、「実家カフェ山田」でした。
思い切って私も“帰って”みたら、「夫の祖父の家をカフェにした」というオーナーで建築士の近澤優子さんが切り盛りする「なごみの空間」で、しかも超本格的に「高知県の食」がランチで味わえるお店だったんです。

一見、ほっこり系のカフェだけど、藁焼き塩カツオの定食とか、高知の焼酎各種ありとか、精神は「ひろめ市場」なんじゃないかな。だから大好きなここがイベント会場。

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『実家カフェ山田』
〒453-0805 愛知県名古屋市中村区深川町3-33
電話: 052-453-1270

(左上から時計回りに)私の実家よりだいぶ立派な外観/藁焼き塩カツオ定食1,350円/高知県と愛媛県の物販が売られてます。定番おやつミレーもあり/自然な甘みのある、知られざるお茶どころ四万十の風味豊かな紅茶 しまんと紅茶 450円

で、ふところ餅の実験効果を高めるために「おでん」を提供したいと相談したところ、「よっしゃ、高知の室戸おでんつくっちゃる!」、そして「ばくだんって知ってます?」と近澤さん。室戸特有のおでんダネで、ゆで卵入りのさつま揚げといったところ。こんなばくだんなら、ぜひ、被弾したいものだと、取り寄せ決定。
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室戸おでん「山本かまぼこ店ショッピングサイト」
http://murototsuhan.com


<イベント写真集>

17:00 夕暮れの「実家カフェ山田」もまた実家感が増して、いい雰囲気。
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(写真提供:参加者の武田さん)

17:20 ふところ餅づくり体験。櫻米軒さんが用意してくれた実験用のふところ餅をただ懐に入れただけではつまらないので、、、丸めて棒状にして切って餅粉をまぶして、ふところ餅づくりをしました。軟らかなこちらの餅は持ち帰っていただきご自分で干して硬くしていただきます。今日はあらかじめ用意した硬い実験用ふところ餅をいざ、懐へ。
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(写真提供:参加者の武田さん)

17:40〜 おでんタ〜イム! そして私の「全国おでんの話」
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(写真提供:参加者の武田さん)

実家カフェ山田のつくってくれた室戸風おでんが絶品でした!
少し甘めのだしと、多彩な高知独特な練り物がマッチして、普段あまりおでんを食べないという触れ込みだった子どもたちにも大好評。食べ放題だったため、あっと言う間におでん鍋が空っぽに。
目玉の「ばくだん」が足りなくなり、近澤さんが急きょ加えてくれた「ゆずたま」の茹で玉子が、これまたおでんの中でもゆずが香ることがわかりまして、怪我の功名だねと。
※「ゆずたま」高知県南国市のヤマサキ農場で生産される、ゆず香る卵。実家カフェ山田では定食のご飯に100円でトッピングOK。また持ち帰り用に販売もあります

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(上2枚写真提供:参加者の寺川さん) 


ちょいづけ体験『全国おでんの話』

おでんを食べながら、参加者とおでん談議。

例えば、イベント開催地の名古屋では、おでんは2種類。普通のおでんに味噌だれをかけるものを「関東煮」、味噌だしの中で黒々と煮られているものを「おでん」と呼んでいるということ。だから「今日はおでんだよ」と言われれば、味噌おでん。間違わないように。

さらに、標準語で「さつま揚げ」と呼ばれるおでんダネの定番商品も、この日食べた室戸おでんの高知を含め、西日本では「天ぷら」。これまた、今日は「天ぷら」だよと言われたら、だいたいこっちの「天ぷら」とのこと。そうか標準語の方の「天ぷら」は江戸料理だもんね。
そして、ここ名古屋ではさつま揚げは「はんぺん」。で、標準語のはんぺんの方は「白はんぺん」って言い分けます。

そんな風に地域でおでんのネタも違えば、おでんにかけるタレも違うという話で、この日は4つの地域のおでんダレを提供。ちょいがけで日本のおでんの旅を楽しみます。
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地元では自家製のたれを使うことも多いですが、こんな商品もスーパーで買うことができます。

青森:しょうがみそ(しょうがみそ/かねさ)…戦後、青函連絡船を待つ広場のおでん屋台の1軒が、もっと体を温めてあげたいと「しょうがみそ」をかけたのが発祥と言われています。大角天と呼ばれる薄くて大きいさつま揚げも地元の味。

長野:ねぎだれ(ねぎだれ/丸昌稲垣)…南信州飯田の味。発祥は市内の郷土料理店「丸現」。体を温めるネギたっぷりの濃い味が、寒さ厳しい飯田で受け入れられる理由かも。

愛知:甘みそだれ(つけてみそかけてみそ/ナカモ)…昔から「関東煮」だけでなく豆腐やカツに豆味噌ベースの自家製甘味噌をかけてきた名古屋の人々。1994年に「つけてみそかけてみそ」が登場してからは、冷蔵庫に1本常備しています。その中でも「プレミアム」が私はおすすめ。地元の九重みりんを使用するなど原材料にこだわった結果、他県民にも伝わる優しい美味しさに。

愛媛・香川:からしみそ(おでんみそ /ギノーみそ )…麦味噌ベースの味噌だれに、ピリリと辛い辛子をきかせたもの。愛媛の商品ですが、香川のうどん屋さんでもおでんの隣には、ならずからし味噌がおかれています。

18:30 岐阜羽島のご当地パン「みそぎパン」(日の丸製パン)登場! 参加者の西松さんはみそぎパン製造販売の日の丸パン社長。この日、参加者分の「みそぎパン」と地元特産品レンコンを使ったパン「れんこんチーズボール」をご提供くださいました。しかも1本の串に白あんと小豆の2つの味を刺してくださった特別バージョン!!超レアな出会いに感謝。
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みそぎパン
岐阜県羽島市竹鼻町では、毎年6月30日の八劔神社「みそぎ神事」の日に無病息災を願って食べる「みそぎ団子」が夏の風物詩。特徴は、米粉の団子の中はあんこ、外は味噌だれで香ばしく焼き上げる、しょっぱ甘い味。
日の丸製パンでは、その「みそぎ団子」をパンで表現しています。串に刺したパンの中身はあんこ、外は味噌だれの歴史も感じることのできるご当地パン。
羽島のイベント会場などで出会えます。
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「ふところ餅」と「みそぎパン」を両手に幸せ気分の記念撮影!

18:50 実験結果発表
硬くなったふところ餅を懐に入れて1時間半。さて懐から出した、その結果は?
柔らかくなった人「は〜い!」
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18人中16人が「軟らかくなった」と実感!

結論:ふところ餅は懐の温もりで軟らかくなります。
製品のふところ餅の軟らかさを「赤ちゃんのほっぺ」とすれば、3〜4日間干して硬いふところ餅は「グミ」。一方、懐で温めたふところ餅は「おばさんのほっぺ」ぐらいまで軟らかさを取り戻しました。やっぱり、赤ちゃんまではいかないけれど、餅としてはじゅうぶんな軟らかさかと。(え?表現が微妙?じゃあ、自分のほっぺでも触ってみて。そのぐらいの軟らかさです。)

じつは、昔のふところ餅は現在の米粉でつくるものとは少し違い、正月の餅の余りを蒸して砂糖を加えてつき直し、保存のために乾かしたものです。おそらくより一層硬かったとは思いますが、一生懸命に野良仕事をしたり、子どもなら野山を駆け巡り、今よりずっと体温が上がるような生活だったため、餅もそれ相応に軟らかくなったのではないかと、この実験を踏まえて想像できました。

感想:参加してくださった皆さん、そして美味しい商品や素敵な場所をご提供くださった皆さんのおかげで、懐のもっと内側、心がとっても温かくなりましたよ〜。ありがとうございました!

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プロフィール

スーパーマーケット研究家・菅原佳己

Author:スーパーマーケット研究家・菅原佳己
(すがわら よしみ)

'65年東京生まれ、名古屋在住。一女の母。
幼少のころから地元スーパーで買い物し、小5のときにはフケ顔とこなれた買い方で店員から「奥さん」と呼ばれる。学生時代は写真を学び、卒業後は「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」などの放送作家を経て、結婚。主婦となりサラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返す中、スーパーの研究を始める。途中、女性誌編集部で働きながら出産、子育てに奮闘。2008年に夫の転勤で再び名古屋へ転居し専業主婦に。この時のあり余るエネルギーと時間を秘蔵コレクションであるご当地おかずの整理、執筆にあて、2012年「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」(講談社)を出版。以後、ご当地スーパーブームの火付け役として、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載も多数。2014年7月、続編となる新刊「日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見〜つけた!」を上梓。

出演したテレビ番組「マツコの知ら ない世界」(TBS)で紹介した岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブ レーク。現在は、テレビコメンテーターのほか新聞や雑誌の連載、講演活動を こなしつつ、子育ての隙をみて、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。埋もれ た日常食の発掘とその魅力を伝えている。

朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中

●雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」連載中

●『ス ーパーマーケットトレードショー2017』「スーパーマーケットで買いた い!フード 30 選」特別審査員

●「第12回 日本食育コミュニケーション協会 全国大会」審査員

●名鉄カルチャスクール『ご当地スーパーで知るローカル食品の魅力』講座講師

">「ナビスコリッツ」全国キャンペーン「日本を乗せてみよー!」協力


朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中






仕事のご依頼は下記メールまでお願いいたします。
japan_4_seasons@yahoo.co.jp



[現在の活動]
朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中
●雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」連載中
中日新聞プラス「日本全国ご当地スーパー探訪記」連載中
『レタスクラブニュース連載開始

〈テレビ出演・イベント情報〉



[主な出演・掲載]
●TBS「マツコの知らない世界」
●テレビ朝日「SmaSTATION!!」
●TBS「あさチャン!」
●中京テレビ「キャッチ!」
●東海テレビ「スイッチ!」
など




著書新刊です



著書です




雑誌「LDK」好評連載中です



名古屋高級スーパー「ベストバイ」商品



私の名前もちょっと登場してます
大竹俊之さん著/「なごやじまん」



雑誌「CHANTO」8月号にて ご当地な時短メニューをご提案



文芸誌『群像』にて「私のベスト3」発表中



特集『自由に生き、楽しく働き。』
「好きが仕事になる人、趣味で終わる人」というテーマで、主婦からスーパーマーケット研究家になった経緯などのインタビュー記事



今号に寄稿してます!



〜夏休みの旅行や出張にも使える!〜
47都道府県よしもと〝住みます芸人〟present
意外と知られていないけど
『絶対に喜ばれる 手みやげ全国47選』



連載あり



全国のご当地スーパー食品掲載多数




ご当地スーパー東海エリアの保存版!








これからの出演、掲載等はこちら!
   ↓
12月22日(金):日テレ「スッキリ!!」9時5分~9時30分ごろ。
12月23日(土):仙台放送「ススメ!しばり旅」「12時53分~13時48分。

〈イベント情報〉

〈連載中!〉

朝日新聞「+C」(東海日曜版)にて「発掘 ご当地食」連載中連載中

●毎月28日発売 雑誌「LDK」(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」を連載中

中日新聞プラス「日本全国ご当地スーパー探訪記」連載開始

『レタスクラブニュース連載開始


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